京町家の古い坪庭のお手入れ
2015年 12月 28日
随分と長い間お手入れされていなかった古いお庭の樫の木を2本伐採させてもらうことになり、
本日作業に伺いました。年末ギリギリとなりましたが、お天気に恵まれて良かったです。
蔵の屋根を越えて8メートルぐらいになっていました。このままではご近所にもご迷惑なので仕方ありません。
*念の為に、、、木の上にいるのは私ではありません。うちで土工事や高木を担当してもらっている親方です。
上から枝を落とし、チェーンソーで幹を切り詰めます。大変な作業に見えますが、さすがに慣れているので切るのは素早いです。
町家の場合、問題はここからです。伐採枝の運び出しは、室内の和室を通り抜けてダンプまで人力で運びます。床の間を通らないといけなかったりしますので気を遣います。マンションと同じく運ぶには人出が必要になります。
今回は、この高い塀を越えるのにちょっと苦労しました。年末なので作業員の手配ができなくて、私も一緒に運び出しました。切るのは早いですが、掃除にはかなり時間を要します。
最近は、このような伐採や処分のご相談がとても多いですが、伐採枝の処分費は結構高くつこともあって費用がかさみます。
庭に木を植えるときは、本当に後々こともよくよく考えないといけませんね。特に町家の裏庭、ビルの屋上やベランダ。樹木は、定期的にお手入れをして、大きさを制限してあげる必要があります。
このお庭には燈篭が3つもありました。松の切り株もあります。いつ頃造られたのでしょうか。蔵の土壁を拝見すると100年以上経っていそうですね。
樫の木の陰で暗いお庭でしたが、随分と明るくなったので雰囲気がかわりました。
12月になってから、雨で予定が変更になったことが一度もなかったので、今年は本当に助かりました。現場仕事は今日で最終となりました。ありがとうございました。